英語教育は、言語の習得やコミュニケーション能力の向上を目指すために、様々な専門用語や概念が使用されます。

この記事は、英語教育で重要な用語を解説した「専門用語集」として作成しました。

英語教育における理解を深め、より効果的な学習環境の手助けになれば幸いです。

英語教育の専門用語集

英語教育における専門用語の一部を一覧でまとめました。

これらの用語は、教師や学習者が英語教育で共有の理解を持つ上で有用です。

人物関連

  1. ランゲージラーナー (Language learner)
    言語学習者。

  2. ネイティブ (Native)/ネイティブスピーカー (Native speaker)
    特定の言語を母国語として話す人。

  3. ノンネイティブスピーカー (Non-native speaker)
    ある言語を母国語として持たない人。例えば、英語が母国語でない人が英会話を学習して話す場合、その人は英語のノンネイティブスピーカー。

  4. バイリンガル (Bilingual)
    2つの言語を流暢に話すことができる人。

  5. トリリンガル (Trilingual)
    3つの言語を流暢に話すことができる人。

  6. ビギナー (Beginner)
    初心者。

  7. インターメディエイト (Intermediate)
    中級者。

  8. アドバンスト (Advanced)
    上級者。

単語・文法

ここでは、英単語や英文法に関する専門用語をご紹介していますが、日本の学校教育で学ぶ英文法用語は省いています。

  1. ボキャブラリー (Vocabulary)
    その人が知っている言葉の範囲や語彙力の事。

  2. グラマー (Grammar)
    文法。文の構造や形式に関するルールや規則。

  3. フレーズ (Phrase)
    文の一部で、単語の集まり。
    ・How are you?(お元気ですか?)
    ・Nice to meet you.(はじめまして。)
    ・What’s your name?(お名前は何ですか?)
    ・Have a good day! (良い一日を!)
    ・See you later.(また後で。)

  4. クォーテーションマーク(quotation mark)
    文章内で引用・強調・話し言葉を示すための句読点の一種。一重引用符(シングルクォーテーション)と二重引用符(ダブルクォーテーション)の2種類がある。

  5. ダブルクォーテーション(Double quotation marks)
    二重引用符(” “)。引用・強調・話し言葉を示すための句読点。例えば、人の発言や文献からの引用、記事や映画のタイトルなどが囲まる。
    ・She asked me, “What are you doing?”(彼女は私に「何をしているの?」と尋ねました。)
    ・The building is advertised as “new”.(その建物は「新しい」と宣伝されています。)
    ・Have you seen the movie “Avengers“?(
    映画「アベンジャーズ」を見ましたか?)

  6. シングルクォーテーション(Single quotation)
    一重引用符(’ ‘)。主にダブルクォーテーション(” “)が使われた
    引用文の中の単語や文を強調する際に使用される。
    ・The girl said, “Mr. Michael asked me, ‘Is that your cat?’”(女の子は『マイケルさんが「あなたの猫ですか?」と聞いてきた』と言いました。
    ・“He just said ‘See you later,’ and then left,” reported Michael.(『彼は「またね」とだけ言って去りました。』とマイケルは報告しました。

  7. アポストロフィ(apostrophe)
    句読点の一種で(’)と表記する。主に所有と省略の2つの目的で使用される。
    ・It’s raining outside. (It isの短縮形)
    ・That’s Mary’s book. (Maryの所有物を示す)

  8. イディオム (Idiom)
    文字通りの意味とは異なる表現や慣用句。
    ・piece of cake = 直訳では「ケーキの一切れ」。イディオムでは「簡単な事」という意味。

  9. コロケーション (Collocation)
    一緒に使われる単語の組み合わせや慣用表現を指します。
    ・Fast food(ファストフード)
    ・Take a shower(シャワーを浴びる)
    ・Heavy rain(激しい雨)

スキル

  1. スキル (Skill)
    能力や技術。英語学習における主なスキルにはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティング。

  2. アクティブスキル (Active Skill)
    言語を使って積極的にコミュニケーションするスキル。スピーキングとライティングがアクティブスキル。

  3. パッシブスキル (Passive Skill)
    言語を理解し受け入れるスキル。リーディングとリスニングが該当パッシブスキル。

  4. プロダクティブスキル (Productive Skills)
    言語を生成するスキルで、スピーキングやライティングを指します。

  5. レセプティブスキル (Receptive Skills)
    言語を受け入れるスキルで、リーディングやリスニングを指します。

  6. 英語4技能(English 4 skills)
    英語を聞く(リスニング)、話す(スピーキング)、読む(リーディング)、書く(ライティング)の4技能の事。

  7. リスニング (Listening)
    聞くこと。

  8. ヒアリング(hearing)
    日本では英語の「リスニング」と同じ意味で「ヒアリング」と呼ぶことがある。

  9. スピーキング (Speaking)
    話すこと。
  10. リーディング (Reading)
    読むこと。

  11. ライティング (Writing)
    書くこと。

  12. リスニング・コンプリヘンション (Listening Comprehension)
    聞いた英語を理解する能力。

  13. リーディング・コンプリヘンション (Reading Comprehension)
    文章を読んで理解する能力。

  14. 発音 (Pronunciation)
    単語やフレーズの音の発声方法。

  15. アクセント (Accent)
    発音の特徴や強調の仕方。

  16. フルエンシー (Fluency)
    流暢に話す能力やスピーキングのスムーズさ。

勉強法

  1. リソース (Resource)
    学習に使用する教材・ツール・参考資料の事。

  2. ディクテーション (Dictation)
    聞いた内容を書き起こす学習法。

  3. シャドーイング (Shadowing)
    ネイティブスピーカーの音声に合わせて同時に発音する練習法。

  4. リピーティング (Repeating)
    言葉やフレーズを繰り返し発音する事。

  5. フォニックス (Phonetics)
    音声や発音に関する学問分野で、正確な発音を学ぶのに役立つ。

  6. フラッシュカード (Flashcards)
    単語やフレーズを覚えるために使われるカード。

レッスン

  1. レッスン (Lesson)
    教えられる学習セッションや授業の事。

  2. レッスンプラン (Lesson Plan)
    教師が授業を計画するための詳細な教案やスケジュール。

  3. カリキュラム (Curriculum)
    教育機関やコースの全体的な学習計画や内容。

  4. レベル (Level)
    能力や習熟度を指す階層。一般的に英語学習では初級・中級・上級の3つのレベル。場合によって「超初級」など他の表現を使う場合もあり。

  5. プラクティス (Practice)
    言語学習の練習や実践を指します。

  6. インプット (Input)
    言語を聞く・読むなどの受動的な学習。

  7. アウトプット (Output)
    言語を話す・書くなどの能動的な学習。

  8. ディスカッション (Discussion)
    議論や意見交換をする事。一部の英会話サービスで行う場合がある。

  9. ロールプレイ (Role-play)
    特定のシナリオで役割を演じる事。英会話レッスンでも行われる場合がある。

  10. フィードバック (Feedback)
    コミュニケーションや成果に対する意見や評価。

    指導法

    1. レベリング (Leveling)
      能力や習熟度に基づいて学習者をグループ分けする事。

    2. ESL (English as a Second Language)
      英語を母国語としない学習者のための英語教育。

    3. EFL (English as a Foreign Language)
      英語が母国語でない国での英語教育。

    4. TEFL (Teaching English as a Foreign Language)
      英語を母国語としない学習者に英語を教える教育方法やプロセス。

    5. TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages)
      英語を母国語としない学習者に英語を教える広範な教育領域。

    6. アセスメント (Assessment)
      学習者の進歩や能力を評価するための手法や評価基準。例えば、テスト・試験・作文など。

    7. フォーマルアセスメント (Formal Assessment)
      標準化されたテストや評価方法による正式な評価。

    8. インフォーマルアセスメント (Informal Assessment)
      クラス内での観察、プロジェクトやプレゼンテーションなどの活動による非公式な評価。

    9. プロファイシェンシーレベル (Proficiency Level)
      言語能力のレベルを示す評価基準です。一般的なものには、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)のレベルやTOEFLやIELTSのスコアがあります。

    10. コーパス (Corpus)
      大量の実際のテキストや音声データを収集したデータベースで、言語学習の研究や教材作成に活用されます。

    サービス

    1. 英会話教室/英会話スクール
      英会話の対面レッスンを受けられる教室やスクール。週1回や自由予約制でレッスンを受ける事ができる。大手英会話スクールとしては、BerlitzECC外語学院などがある

    2. 英語コーチング
      コーチングを通じて英語力を伸ばせるサービス。コーチが学習者のニーズや目標に合わせて学習プランを作成。面談・アドバイス・サポートを受けながらレッスン・自習などで英語力を伸ばす。大手では、TORAIZPROGRITなどがある。

    3. オンライン英会話
      インターネットを通じて講師と英会話レッスンができる。サービスによってはオンライン教材が充実しており、自習もたっぷりできる。大手では、DMM英会話Weblio英会話などがある。

    4. 英会話アプリ
      スマホやタブレットで利用できる英会話学習のためのアプリ。単語クイズ・フレーズの学習・スピーキングやリスニングのトレーニングなど、様々なアプリが提供されている。

    5. 英会話の通信講座
      英会話の通信講座は、個人が自宅やオンラインで英会話を学ぶための学習プログラム。教材を通じて課題が提供され、学習者はそれらを使って自分自身で学習を進めることができる。大手ではユーキャンやアルクなどが提供している。

    6. 英語合宿
      泊まり込みの合宿で英語学習を行うプログラムやイベント。英語合宿では、講義・ワークショップ・ディスカッション・ゲームなどで英語のスキルを向上させる。

    7. 英会話カフェ
      英語を話す練習をするためのカフェやイベント。主に英語でフリートークやディスカッションをして練習。

    8. ランゲージエクスチェンジ
      異なる言語を話す人々が互いに言語を交換し、相互に学習するための活動。英会話イベントとして行われる場合が多い。

    9. 英語留学
      英語を学ぶ目的で外国に滞在することです。留学生は現地の語学学校や大学に入学し、英語の授業を受けながら、現地の生活環境や文化に触れることができる。
      語学力を向上だけでなく異文化体験もできる。

    参考URL

    まとめ

    この「英語教育の専門用語集」では、英語学習や教育に関する重要な用語を解説しました。

    英語学習者や教育者の方は、これらの専門用語を適切に活用することで効果的な英語学習環境を構築し、より効率的に英語力を向上させることができます。

    この用語集が英語教育の理解を促進し、英語学習に繋がれば幸いです。